ゾンビ(Zombie)
ゾンビ(Zombie) |
1996年3月22日に発売された初代バイオハザード(以降バイオ1)以来シリーズを通して登場するクリーチャー(但しバイオハザード4、5では登場しない)。
- 概要
- 本来ゾンビとは「生ける死体」と呼ばれるものであるがバイオシリーズにおけるゾンビとは、Tウィルス(書籍によってはクレイウィルスα型なるウィルスと記載されているものがあるが、これがどういったウィルスかは不明)に感染した人間の初期段階のことをさす。
- Tウィルスの作用により全身の新陳代謝の活発化により銃弾では死なない体力や、通常の人間をはるかに上回る強靭な力を持つ。
が、同時に細胞の壊死サイクルも早くなり、外見は所々が腐り落ち、腐った死体に見える(恐らく相当な腐臭を放っているものと思われる。
- 行動
- 前頭葉(人間が何かしら物事を考える際に使う部分)が破壊されているため、理性・知性と呼べるものは見受けられない。
しかしながら、感染前の習慣や記憶が少量ながら残っているのか、自分にかかわりのあったところを徘徊したり、ドアを開けたりすることは出来るようだ。
- 攻撃方法
- 脳は完全に飢餓感に支配されているため常に新鮮な血肉を求めて彷徨う。そのため攻撃は主に噛み付きとなる。
また、どういうわけか胃液を吐きかけて攻撃してくることもある。
- 対処方法
- 基本的に動きは鈍いため、遠距離から攻撃していればまったく問題のない敵である。が、これに該当しないゾンビが存在する。GC(ゲームキューブ版)バイオハザード(以降GC版バイオ1)で登場した手榴弾ゾンビとバイオハザードディレクターズカット版(以降DC版バイオ)で登場したハイパーゾンビがそれである。前者は名前の通り全身に手榴弾を巻いており、重火器による攻撃は即死を意味する。そのため、どうしても倒したければナイフに頼ることになるが、手榴弾ゾンビの移動速度は他のゾンビの比ではないので、大人しく逃げた方がいい。
後者は耐久力、移動速度が非常に速くハンドガンで攻撃していては追いつかれるのが関の山なので、ショットガンなどの武器を使って速攻で蹴りをつけたい。
- ゾンビの末路
- さて、ゾンビとなった人間の末路だが大きく分けて3種類に分かれる(うち1種類は仮説)。
まず十分な食物を摂取することが出来なかったゾンビは(実例が無いので定かではないが)細胞の急速な壊死により完全に朽ち果て骨になる(と思われる)。
次に十分な食物を摂取し続けることが出来た場合、さらに細胞に変化が起こり、リッカーと呼ばれるバケモノに変異する(但しこれはバイオハザード2におけるGウィルスの効果によるものと考えられるためTウィルスでも同様のことが起こるかは定かではない)。
最後は人間の手によって葬られることである。但し、この場合もどのように倒されたかで2種類の末路になる。
1つは頭または足を吹き飛ばして完全に息の根を止めること。もう1つは肉体にある程度のダメージを与えて倒す方法。
前者は完全に息の根を止めたのでその生涯を閉じたことになるが、後者の場合別である。
と言うのもゾンビはある程度のダメージを与え倒れると一時的な仮死状態に陥り一定時間が経過すると「クリムゾン・ヘッド」として蘇えるのだ。なお、この状態で食物を摂取しなかった場合もゾンビと同じように細胞の壊死により朽ち果てると思われる。
以上がゾンビと化した人間の末路である。
- その他
- シリーズを通して様々なバリエーションのゾンビが存在するわけだが、バイオハザード2におけるゾンビは肉体の損壊バリエーションも多く、腕だけが取れる、ショットガンで上半身と下半身を真っ二つにしても這いずりゾンビとして攻撃してくる、カスタムショットガンでは肩の半分近くを頭部もろとも吹き飛ばすなど、実にバリエーションが多い。
また完全な余談になるが、どういうわけか子供のゾンビと言うものは存在しない。これは倫理的な問題も絡んでいるのは明らかだが、Tウィルスにおける脳の破壊が前頭葉のみならず、人間が体を動かす際の神経系統まで破壊されたためゾンビになることなくその生涯を閉じたと考えることは出来ないものだろうか……?
またこれもまったくの余談であるが、バイオ1に登場するゾンビにはどういうわけかスキンヘッドが多い。ゾンビになって抜け落ちたのか、それとも頭髪を失った年老いた研究員ばかりだったためなのかは定かではない(後者の可能性の方が説明が付きそうだ)。
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